神教と仏教
今回のお話は神教と仏教について。
神教と言っても日本の神様のことではなく、
ユダヤ教やキリスト教、イスラム教のことを指します。
上記の3つは世界三大一神教といわれています。
どの宗教も同じ神様を信仰しています。
ユダヤ教とイスラム教の始まりはそれぞれ時代も場所も違いますが、
選ばれし人間が預言者として神様からの啓示を受けて、
それを普及し始めたことが起源とされています。
またキリスト教は、イエス・キリストが救世主として
新たに神様との契約を行った者として、
その教えを弟子たちが広めたことにより始まったとされています。
3つの宗教では神様が存在し、神様との契約を守ることによって救われるとされています。
しかし、仏教には神様というものは存在しません。
急に神様が現れてお釈迦様に話しかけたということではありません。
仏教の始まりはお釈迦様が修行を行い悟られたことを始まりとしています。
つまり、仏教の起源は人であるということです。
神教でなくとも目に見えない何かについて悪魔や妖精など信仰の対象になるものもありますが、
仏教とはお釈迦様が行き着いた答えということです。
なので、神教と比べ仏教はどちらかといえば哲学的だと思うのです。
仏教にも神話性のある話は多々ありますが、
現実性というか理解しがたい飛躍的な発想はあまり必要ないのではないか、
理解しやすく親しみやすいのではないかと思います。
病・老い・死の苦しみについてどうすれば解放されすのか、
その答えこそが仏教だということです。
今までの歴史の中で、多くの人が仏教に関わり独自の発想と解釈をしているので
それぞれの答えがあっているとも違っているともいえないですが、
お釈迦様の弟子たちが残したお釈迦様の言葉や教えを自分なりに
考え読み取ることもまた仏教を学ぶということだと思います。
歴史的に人物や出来事を知ることも大事ですし、知らなければ考えることも
語ることもできないですが、知ったことをそのまま信じるだけでなく
自分で考えることが修行の一つであり、それぞれの答えを導く術だと思います。
言われたまま成すがままではなく、1つの言葉に興味を持ち今の社会や自分に
当てはめてみて考えてみてはいかがでしょうか?
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