ユダヤ教③
ヤコブは神に故郷へ帰ることを命じられます。
しかし、ヤコブには帰りたくない理由がありました。
それは兄エサウのことでした。
かつて兄を出し抜いて、長子としての恩恵を騙すような形で奪っていたため、
自分を恨んでいるだろうと、殺されるのではないかと思っていたのでした。
そこで、まず使者を送り自分の帰郷を兄エサウに知らせると、
エサウは400人の従者を連れ迎えに来るというので、
ヤコブは恐れてしまいました。
兄と和解できるかどうか不安なまま故郷へ向う途中、
ヤボク川を渡ろうとした時何者かが現れ、
ヤコブと格闘を始めました。
格闘は一晩中続いたあと明け方に何者かは自分は神であると告げ、
ヤコブにイスラエルという名を授けました。
その後、ヤボク川を渡ると兄エサウの一行が現れ、
ヤコブは不安と恐怖でどうしようもない気持ちでいると、
兄エサウはヤコブを抱擁し暖かく迎え入れてくれました。
兄弟は和解し、ヤコブは帰郷することができたのでした。
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